JOURNAL

複数のツールに共通する『登録不要』という設計方針について

この店の道具は、全部「アカウント登録なしで使える」という方針で統一しています。地味に不便な面もあるんですが、それでもこの制約を自分に課し続けている理由を書いておきます。

登録が必要なツールって、便利さを実感する前に大体の人が離脱してしまう気がしています。自分自身、他人のサイトでメールアドレス入れて確認メール開いてパスワード設定して……という手順を見た瞬間、「あ、いいや」ってタブを閉じたこと、正直何度もあります。

人のことは言えないので、自分の道具ではそれをやらせたくない。単純な動機です。

あと登録不要ということは、パスワードとか個人情報を管理する必要がないということでもあります。

管理する情報が少ないほど、漏えいのリスクも減らせる。

これは利用者にとっての安心材料でもあり、正直自分にとっても「個人情報を預かる責任」を背負わずに済むという意味でだいぶ気が楽です。

ログイン機能がない分「設定を保存できない」という制約は生まれます。それを受け入れた上でどう使いやすくするか考える、というのがこの店のずっと一貫している姿勢です。

サーバーに預けず、端末側に置く

「設定を保存できない」を完全に諦めているわけでもありません。アカウントなしでも実現できる範囲として、ブラウザのlocalStorageを使って、直前に使った設定をその端末だけに覚えておく、という手法はよく使っています。サーバー側にユーザーごとの情報を持たない分、個人を特定できるデータを預からずに済みますし、利用者からしても「気づいたら前回の続きから使えた」というささやかな便利さは享受できます。アカウントを作らせずに、それでも多少の記憶力を持たせる、という落としどころです。

ただ、今後もう少し込み入ったサービスなどを作っていく中で、この制約が逆に足かせになる場面も出てくるかもしれません。その時はその時でまた考えようかなと思っていますが、出来る限りこのポリシーの元やっていきたいな…とは思っています…。