JOURNAL

サイト全体のデザインを『赤猫座』という世界観に統一した理由

正直に言うと、この店に並んでる道具、機能面では統一感が皆無です。モールス信号の変換ツールと正規表現ラボとLINE Botのテンプレートが同じ店に並んでる時点で、もう普通のポートフォリオサイトとしては破綻してます。それでも「赤猫座」という世界観だけは意地でも全ページに通そう、と決めていました。

「夜更けから明け方まで営業する、道具を売らない道具屋」というコンセプトを軸に、どのページでもこの3つを守っています。

  • — 墨色と金色を基調にした配色
  • フォント — 見出しには明朝体を効かせる
  • 語り口 — 店主の一人称で通す

これ、はたから見ると自己満足に見えるかもしれません。それでも、自分の中では結構本気でこだわっているポイントです。

一方で、個々のツール自体のデザインまで赤猫座のトーンに縛る気はなくて、そこは道具ごとに好きにさせています。モールス信号ツールは電信技師っぽい雰囲気にしていますし、SPLIT TIMERは無機質なダークテーマで、メインサイトとは明らかに質感が違います。

その代わり、TOPページや道具一覧、この日誌みたいな「ポータル部分」だけは必ず赤猫座の世界観を背負わせる。

「夜の店」だから許される表現

「夜更けから明け方まで営業する道具屋」という設定にしたのも、単なる思いつきではなく実用上の理由があります。昼間の実用サイトだと浮いてしまいそうな、少し芝居がかった言い回しや余白の多いレイアウトも、「夜の、少し不思議な店」という前提があれば違和感なく馴染みます。世界観というのは飾りではなく、「このサイトはこういうノリで作られています」と最初に伝えるための、一種の免罪符のようなものだと思っています。

この線引きのおかげで、道具たちは好き勝手デザインしつつも、サイト全体としてはギリギリ破綻せずに済んでいる、というのが実態に近いです。